【ハンドメイド】利益が出る値段決めに必須!3つの視点

ハンドメイド作品をつくって出品!までたどり着いたはよいけれど、
いざ、値段をつけて陳列するとなると、

  • 「自分より上手な作品との値段の差が気になる」
  • 「高く値付けをすると売れないんじゃないかと不安」
  • 「原材料費が思ったよりもかかってしまい、見た目と価格のつり合いが取りにくい」

そんな風にハンドメイド品の価格設定に悩んでいませんか?

実は、利益を最大化する値段をつけつつ、お客様にも、きちんと価値を感じていただくためには、次の3つの視点が必要です。

「原価、市場、価値」3つの視点から価格を考える方法について知っていましたか?

ひとつずつ解説し、わたしの過去の事例もあげてお伝えします。

目次

値付けは単純計算しない/ハンドメイド品の価格設定方法

ハンドメイド品の価格設定は、収益を得てビジネスを成功させるために、最も重要な要素です。

適切な価格設定を行い、十分な利益を確保することができるからこそ、お客様にも、本来あるべき価値をお届けすることができます。

しかし、価格設定は単純な計算ではできません。商品にあわせて、

  • 市場がどのように動いているか?
  • 最近のトレンドは?
  • 競合の商品はいくらで販売されているか?

こういった多くのことに考慮する必要があり、値段を単純に決めることはできません。そのため、多くの販売者がいつも価格設定に悩まされているのです。

価値を決めるのはお客様!価値を感じる商品の特徴

ハンドメイド品の価値は、作品の独自性やクオリティ、手作りの温かみが感じられるかどうか、などの要素で決められます。

お客様が価値を感じる商品とは、デザインの美しさや独創性があることは当然ですが、手作りならではの温かみが伝わるものであったり、作品にまつわるストーリーや作者の想いが詰まっているものなどです。

商品の価値を見極めるためには、まず「顧客のニーズや嗜好を理解する」という視点が必須です。

利益を最大化する価格設定の3つの考え方

利益を最大化し、収入につなげるためには、なんとなくの感覚で値段を決めず、適切に値段を設定しましょう。

ただ原価にマージンを加えるだけではなく、商品の付加価値や市場需要、競合の価格などをリサーチした上で、戦略的に価格を設定します。

一般的な価格設定手法には、

  • コストプラス法
  • 競争価格法
  • 価値ベースの価格設定法

などの手法がありますので、ひとつずつ解説していきますね。

1. コストプラス法

コストプラス法は、商品の製造や提供にかかる費用に利益を加えて、その合計を商品の価格とする方法です。

例えば、ハンドメイドアクセサリーを作る場合、材料費、作業時間、店舗の家賃や、電気代を計算し、その合計に利益を加えて商品の価格を決めます。

具体的な数字を入れてみると、材料費が1000円、作業時間が500円、その他の費用が200円とすると、合計は1700円になります。そして300円の利益をプラスすると、最終的な価格は2000円になります。

2. 競争価格法

競争価格法は、他の類似商品や競合店の価格を参考にして自社の商品の価格を決める方法です。

具体的には、同じカテゴリーの商品やサービスを提供している他社の価格を調査し、それらの平均価格や市場の価格水準を考慮して自社の商品の価格を設定します。

例えば、同じデザインや素材のハンドメイドアクセサリーを販売している他店が同様の商品を1500円で販売している場合、競争価格法を使って自社の商品の価格を1500円に設定することが考えられます。

この方法は市場の価格動向に応じて自社の価格を調整する際にも利用されます。

3. 価値ベースの価格設定法

商品やサービスが顧客に提供する価値に基づいて価格を設定する方法です。顧客がその商品やサービスをどれだけ価値あると感じるかを考慮して価格を設定します。

具体的には、顧客が商品やサービスを購入することによって得られる利益や満足度、その商品やサービスが提供する利便性や品質を評価し、それらの要素を価格に反映させます。

例えば、高品質な素材を使い丁寧に作られたハンドメイドアクセサリーは、他の類似商品よりも価値が高いと感じますよね。値段も、価値に見合った値をつけることが重要です。

この方法は、商品やサービスが提供する独自の価値を強調し、競合他社との差別化を図るために利用されます。

市場分析と競合調査は必須!価格競争を考えて値段をつける

価格設定をするとき、市場分析と競合調査を必ず行いましょう。まずは、ハンドメイド業界全体の動きや需要予測を分析したり、市場のトレンドや顧客の好みについて把握することが大切です。

次に、競合がどれぐらいの値段をつけているか?材料の品質や、どこでどのように販売しているか?などを調査し、自社の商品を競合商品と比較します。

  • 競合のつけている値段
  • 材料の品質について(ビンテージ品など)
  • 販売プラットフォーム(minne、Creemaなど)
  • 販売手法(LIVEやクーポンの利用)

ここまで調べることで、適切な価格設定を考えることができるようになります。

価格設定のポイントと注意点は?成功事例と失敗事例の紹介

これまで26年間、制作と販売をやってきている中で、私が実際にうまく価格設定に成功したエピソードや、失敗してしまった事例をそれぞれ紹介します。

成功事例

『エンジェルパール®』という唯一無二の商材を扱いました。とても良い商材ですが、他のハンドメイド作家は取り扱えない為、当ショップの独占販売が可能になり、高単価でも売り上げが立つようになりました。

働く時間がそれまでより少なくても、利益が出せるようになりました。

失敗事例

当時流行していたアクセサリーを制作して、1個1,000円で販売しました。薄利多売ですね。数年間は、飛ぶように売れましたが、その後真似をするハンドメイド作家が激増しました。


顧客が他の安売りの作家に流れてしまい、売上が激減してしまいました。安売りをしていては、いずれ売れない作家になると痛感しました。

適切な価格設定とマーケティング戦略が合致することで、利益を得られるだけでなく、顧客からの支持も得ることができます。一方、価格が高すぎたり低すぎたりすると、利益を出せないだけでなく、顧客からの信頼を失うことにつながります。

過去の成功例を調べて分析し、価格を決めるポイントと注意点を把握し、自分の作品の価格設定に役立てましょう!

ハンドメイド品の価格設定の戦略

ここまでの解説を踏まえた、ハンドメイド品の価格設定においての戦略をまとめてお伝えします。

  • まず、原材料や労力、販売手数料などのコストを適切に計算し、利益を確保するための価格設定を行います。
  • 次に、顧客にとって魅力的な価格帯を設定し、需要と供給のバランスを保ちます。
  • さらに、季節やイベントに応じた価格調整やセール戦略を立て、販売促進に活用します。

綿密な計画を行い、市場に合わせて柔軟に対応しながら、価格を決めるようにしましょう。

まとめ

ハンドメイド品の価格設定には多くの考慮すべき要素がありますが、適切な戦略を用いれば利益を最大化し、顧客の満足度も高めることが可能です。

市場分析や競合調査、成功事例や失敗事例の分析を通じて、自社の価格設定戦略を見直し、改善することが重要です。

ハンドメイド品の値段付けに関するポイントを振り返り、今後の販売戦略に活かしてくださいね!

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この記事を書いた人

当サイト運営者・ハンドメイド作家コンサルタント・愛知県西尾市のハンドメイドアクセサリーショップどれいぶ店長

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